HOME > ナレーターたちの物語 > 声優ミゼラブル > 第1幕・ヒッキーの「ニートでポン!」

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声優ミゼラブル1話・ナレーターメルマガ

2008年8月20日 ナレーターメルマガ89号より転載

声優とナレーターを両立「ヒッキー」
ひきこもりから抜け出し声優ナレーターになった男ヒッキーの物語です。
現在は30歳を少しまわり某事務所に所属しながら、どこからどう見ても(たぶん)フツーに生活できるようになりました。
荒波を乗り越え、いかにして『声で食える』ようになったかをお話ししたいと思います。

中学でポンッ!

ひきこもりから声優、そしてナレーターへ小学生の頃から、何かと同級生とウマが合わなかった私は、自然~と登校拒否児へと歩んでいく。その頃は不登校っていっても、今ほど騒がれてなかったんだな、これが。中学入学後は、ほとんど日の光を浴びなくなり・・ついに出席日数ゼロをたたき出す。
そして人と関わる術も身につけないまま(当然高校には行けるわけもなく)この時点で本当に【やることがなくなった】。

リハビリでポンッ!

テレビ、本、テレビ、ふて寝、本……一週間で飽きる。だめだ…ヒッキーはひきこもることすら満足に続かないっ!ってなワケで1年以上そんな生活をしてたけど飽きてきて(笑)バイトを始める事を決心する。でもね、これがまた大変で。1年近く、ほとんど人と喋ってないじゃないですか。バイトするって事は、人と喋らなきゃいけないわけじゃないですか。

第一の関門は、まずバイトを申し込むための「電話」!
いやー、キンチョーしたーー。たぶんね、声が2オクターブくらい上がってましたよ、ホントに。ただでさえ高い声が、たぶん引きつってましたねー。「お、お、お、おはようございます」みたいな。
なんとか懐の深い寛大な運送会社が雇ってくれたのでよかったですが、いやもうバブル万歳としか言いようがありません。こうして【人生のリハビリスタート】。

とはいえ、そのまま運送業を一生の仕事にはしたくなかったし、自分のわがままもわきまえずに、就職情報誌を漁ってみたりし始める私。だが当然のごとく『朝早く起きるの絶対やだ』『立ち仕事をするなら辞めた方がまし』『一人っきりならやれるんです、一人っきりなら』などと言いたい放題。ほとんどの職業が、その候補から外れてしまう…ああニート。
そう、この時点でヒッキーはもう【真っ当な社会人になる事を諦めた】。

声の職業でポンッ!

そして、遂にたどりついたのが「声優」という職業。
声を出すだけでお金もらえるなんて、超かんたん……じゃないか…!

『朝もゆっくりで良い!』
やがてこの考えが間違いだったことに気づく。声優は朝の仕事も結構あるのだ

『団体行動もとらなくていい!』
やがてこの考えが(以下略)お芝居はチームプレイこそ重要なのだ。

そして……『儲かるに違いない!』
やがてこの考えが(略)新人声優は、声だけではほとんど食っていけないのが現状です。

今にして思えば実際はこういう結果だったのだが、当時のヒッキーは元ひきこもりでも、声の職業ならできるはずだ!やるしかないっ!そんな身勝手な妄想にまみれて、誘われるように某声優学校に通い始める事になったのでした。

声優学校でポンッ!

そこは当時、なんと在校生1000人を超えているという噂のあるマンモス養成所。そして自分から辞めるまで永遠に通う事が出来るという、アマ~イ蜜の香りのする養成所。

いまでも忘れない声優学校で初めて読んだキャラクター・・・主人公のお父さん役(笑)
そのダメだし→「もうちょっとパパっぽい声を作ろうか」
どんなんなんだよ”パパっぽい”って(笑)

でもその頃は自分の才能の無さを突きつけられて、いきなり「この業界ダメかもしれない・・・」とブルーに(笑)早くもヒッキー独特の根性なしが出てしまう。
しかーし、他に自分が出来そうな仕事はないので、なんとか頑張った。

そこでは、時々プロダクションから仕事もらって結果を残した人は、どんどんプロダクションに所属になっていった。でも、まったく仕事をしてない人でも、どんどん所属になってく人もいる。まさに「ブラックボックス」。何をして良いのか分からない。教えてくれない。「うまくいかないので辞めます」の一言が言えず、5年以上も養成所に通ってる人が既に山のようにいた。

最初の頃はノンキに構えていた。きっと3年通えば、所属になって、アニメにバンバン出て、お金もガッポリ。超ハッピー。そう。そんな未来がある筈だった。
極細木センセイ、ごめんなさいごめんなさい。
ヒッキーはそんな子でした。

アマ~イ蜜の香りの中で、まったく先が見えない環境にうもれていた。気がつけば4年。ようやくそこをやめる一大決心をする。もしかしたらそれは、2度目の引きこもりからの脱出だったのかもしれない。

しかし、その事が転機となり、人生を変える某ベテラン声優と運命の出会いをする事になる!次週ヒッキー、人生のターニングポイントを迎える!その出世魚の如きガラガラポンな人生を変えてしまった出会いとは?!

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ヒッキー

声優とナレーターを両立・ヒッキー引きこもりから抜け出し、声優からナレーターになった男。
現在ではドキュメンタリーや番組のレギュラーナレーション、声優としては大ヒット作に出演するなどみごと社会復帰を果たした。

ガンバルジャン

声優ジュニアからナレーターに・ガンバルジャン夢にまで見た声優ジュニアは、まるで「レ・ミゼラブル(ああ無情)」な世界だった…。ナレーションを学ぶことで番組レギュラーをもち、社会復帰に至った、男泣きナレーター。