2006年12月28日 ナレーターメルマガ37号より転載

砂浜にうちあがったヤシの実のように、業界を渡り歩き亀子がたどりついた事務所・小金沢!
そこでも運命は亀子を翻弄するのだった!

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◉亀子:今回のタッキーはんのセクハラ事件は、小金沢事務所という小さな世界での話やもん。ウワサが回ってしまうんやないかと、不安でネ…。ウチ、そもそも大手でうまく泳ぐ自信もなかったンヨ。些細な事で偉いさん怒らせたら…と思うと、事務所へのアピールもようせんようになって…仕事もぜんぜんなくなったよ。あんまり落ち込んだんで、小金沢事務所の先輩プレイヤーである【スキクワさん】に相談をしたン。お金もなかったし、むりやりお宅に押し掛けてご飯食べさせてもろて。そこでスキクワさん言うやおまへんか『どうだろう、ここは小金沢を辞めてみては?』と。

◯謎配:ええ?!なんちゅう無責任な!?

◉亀子:それが違うんヨ。スキクワさんは40代でサラリーマンからナレーターに転職した旦那。人生の酸いも甘いも会社組織で経験してるし、ほんまに優しい旦那なんどす。せやさけ、この発言にはとてつもない秘策があったんおす。

◯謎配:秘策??

◆◆◆以下・亀子の回想シーン◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【設定】素敵な新居で、素敵な新婚の奥様の、素敵なディナーの帰り道。
高速を飛ばすスキクワ氏の素敵な新車の中にて。

スキクワ「ほお亀子氏、最近ちっとも仕事をしていないって、本当ですかな?」

亀子「ここ一ヶ月、スカンピンおす。もう逆さにふっても鼻血もでやしまへん」

スキ「うーん、それは解せませんね。ボクなんか、サラリーマン時代の年収を一ヶ月で稼いでしまったのですよ。家も車も奥さんも新しくなりましたからなあ。短期間限定なら当たりやすい小金沢で『仕事すらない』状況はちょおっと、いただけませんなあ~。…どうだろう、ここはひとつ、小金沢を辞めてみては?』

亀子「せやけど旦ハン…ウチもうおっかのうて営業ようやりまへん…辞めてもどうすれば生きていけるのか…」

ス「また別の事務所にいけばいいじゃない。大手事務所の【小熊気分】なら、なんとか入れなくもないさ」

亀子「ええ?だ、旦ハン何を言い出すのん?」

スキ「ボクが小金沢に入ってダメだった時にこうしようと思っていた秘策を教えてあげましょう。ねえ亀子氏、【小熊気分】って事務所はね、誰がトップだい?」

亀子「いわずもがな《昭和最後の大物》と呼ばれる講談師の【太田巻庄助(おおたまき・しょうすけ)】はんどす」

ス「その太田巻師匠だが、実は私塾としてプロを対象とした講談研究会を開いているのさ。【チョベリバ!】という講談研究会なんですがね」

亀「チョベリバ!…」

ス「亀子氏のミッションはまずはチョベリバ!にもぐりこむ。この研究会は講習代もいらない、太田巻師匠の後進を育てたい、というまったく善意だけで成り立っている素晴らしい会なんだ。逆にいうと太田巻師匠の負担はすごいもんだ。だから亀子氏はチョベリバ!で、太田巻師匠にそれはもう献身し、勉学に励む。すると、太田巻師匠はつい、亀子氏を気に入っちゃうんだよなあ~うん。そしたら太田巻師匠、小熊気分にまで亀子氏をプッシュしちゃうんだよな~うんうん。小熊気分としても、大・太田巻が推薦する人物を、ムゲに断る訳にもいかないって寸法さ。これでミッション・コンプリート!おわかり?」

亀「ス…スキクワはん……あんた、なんちゅうかしこい人や…!!」

◆◆◆以上・亀子の回想シーンでした◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



◉亀子:ウチ、このミッションを授かった翌日、小金沢に赴いて「辞めます。探さないでください」と書いた手紙を置いてきたン。辞表を出したその足で、小金沢ビルの前にある公衆電話から太田巻師匠の携帯に電話したんヨ…


講談研究会【チョベリバ!】
すっかり路頭に迷った亀子の前に、救世主としてその名があがるは「昭和の大物」小熊の御大・太田巻!!あまりにも不純な動機で、熱心な求道者集団であるチョバリバにまぎれこんで亀子が成り立つのであろうか?!

風雲は急を告げる!!
亀子人生3度目の大手事務所にむけて己の人生を賭ける!果たして亀子の運命は!

次回《チョベリバ!深く静かに潜航せよ!》の巻!
さあ~いよいよ物語はリアルタイムに近づいてきたが・・・そんな亀子の、明日はどっちだ?!

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